自分がどう思う。自分がこうしたい。それがとても大切なのです。



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本書は、あれにとても似ている
「夢をかなえる象」というベストセラーにだ

ぱっとしないカレー好きの青年に、辛口コメントで有名な5辛ことビジネスコンサルタントの一圓さんと哲学者の小川先生が、幸福論や働く意味などの本質的な議論についてレクチャーするという内容です
文章は読みやすく、とてもためになる。とても面白かった。

気になった部分をピックアップしてみようと思います

最終決定は感情による
AとBという店があり、どちらを利用するか。その場合、値段や店の雰囲気、店員の態度などを考慮に入れて、人間は最終的には感情で決めるというのです

女の子との会話の続け方
会話を続けるには、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを上手く組み合わせる必要がある
クローズドは、YES、NOで完結するもの。オープンは、「なんで」「どうやって」という疑問を組み込んだ質問。オープンを使えば、相手の女性は話しやすくなる。

人間は、自分の意見を押し付けてしまうものである
バーバマスのコミュニケーション哲学の合意という概念を用いると良い。つまり、相手との会話の時に自分の意見を押し付けるのでなく。相手の話しをよく聞くことで会話のキャッチボール状態にして合意の状態をつくるという話しです。相手(女性)の話しをよく聞いてあげるということです。

何の為に働くのか?
哲学者ヘーゲルの奴隷と主人の弁証法・・・マイナスをプラスにする理屈。
奴隷は主人の為に働くよね。でも、一生懸命働くことによって、主人は奴隷の労働なしではやっていけなくなる。そうなったら奴隷の勝ちさ

自分の人生は自分で選択するしかない。自由とはそういうことだ。

固定観念が首を絞めとる
お前のこうあるべきが、お前を不自由にしている

「・・・正解がないと怖いですよ」
「どあほ、それが固定観念や。何で正解がある前提で考えるん?
・・・お前の人生はすでに雁字搦めやで」
・・・自分の選択を正解にするのも不正解にするのも、すべては自分次第やろ
決定権が自分にあることが自由だ

サルトルの自由の刑
みんな自由を求めているくせに、自由にしていいと言われたらとたんに困ってしまう
人間とはそういう存在である

井上円了の東洋思想
考えるだけではわからない。同時に感じなければわからない。

哲学するとは?
自分はどう生きたいのか?。そのためにはどうすればいいのか?。
って自問自答を繰り返す

幸せとは何か?
「幸せとは何か?」は自分で見つけるもの

お前はないもんばっかりに目がいっとるんや。
実力がない、実績がない、学歴がない
・・・でもな、あるほうに目をむけたら、お前めっちゃもってるで。
仕事はある。毎月、給料もらえる。住む場所もあれば、毎日、飯が食える・・・
内側ばかり見ていてはいけない、外を見なくてはいけない

バートランド・ラッセルの幸福論
胡椒中毒の話し・・・刺激を求める人は、もっともっと刺激を求めて、際限なく求めてしまう。それは無理すじ。


 ここで語られている人生哲学は、自己啓発本やモテ学などで、すでに紹介されている理論もありなじみの深いものもあるが、そこに哲学をからませることで深みが出て説得力が生じるのです

 バートランド・ラッセルの幸福論を引用した部分は、とくに、色々と考えさせられるところがありました。自分の内側ばかり見ているから、他人とばかり比較して不幸だと思う。そんな内的な思考ではなく、外にある未知の世界を想い描き挑戦する方が有意義な人生となるのですよ。
 その1つが本を読むこと、外の知らない世界を知るツールとして、とても有効が手段であり、娯楽であり良いことばかりだと、私は思うのであります。



2019  9/6
令和 66冊目